リケーブル可能なイヤホンをTWS化
今回記事にさせていただいたのは、中国のオーディオ機器メーカーFiiOからUTWS5。
自分は既にこの前世代の機種、UTWS3をUltimate EarのUE900Sに付けて使用しているのだが、中々使い勝手が良かった。そしてこの度A3H+を購入したため、以前から使っていたCanal WorksのCW-L02aを有線バランスからTWS化して普段使いしようと思ったのだ。
UTWS5 スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| Bluetoothチップ | QCC5141 |
| DACチップ | AK4332(DACアンプ一体型)x 2 |
| 出力 | 53 mW(16Ω負荷時) / 33 mW(32Ω負荷時) |
| S/N比 | 109 dB(dbA)以上 |
| 周波数特性 | 10Hz ~ 41kHz(-3dB) |
| 対応Bluetoothコーデック | SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive |
| Bluetoothバージョン | 5.2 |
| 連続再生時間 | 8時間 |
| スタンバイ時間 | 200 時間 |
| バッテリーケース | 本体充電3~4回可能 |
| ケース充電 | USB Type-Cおよびワイヤレス充電 |
| イヤホンコネクター | MMCX/2pin(0.78mm) *2pinは埋込式には非対応 |
| 重量 | UTWS5単体:片側約 8g (イヤホンを除く) |
| ケース装着時の総重量 | 122 g(イヤホンを除く) |
| 付属品 | ・USB Type-C充電ケーブル
・クイックスタートガイド |
外装・付属品
内容はTypeCケーブル1本、本体1組、本体ケース1つとなっている。
音質・外音取込機能について
私はUTWS5を前述の通りCW-L02aに接続して使用しており、またこの前世代のUTWS3をUltimate EarsのUE900sを接続して使用しているので、それらをもとにした感想になる(一応相互に交換してききました)。
基本的に当然ではあるものの全世代とは音質が大きく向上しているように感じた。前世代機も音質もよくクリアな印象の音を提供していた。今回の機体はそれよりさらに粒立って明確な音の印象を受けた。アダプターなので音質の大部分は接続するイヤホン本体によるものとはいえ、確かな音質の向上を感じることができたのは大きいと感じる。
また、本機に使用されているDAC/アンプ統合チップ「AK4332」及びQualcomm製フラッグシップBluetoothチップ「QCC5141」は、同社Fiioから発売されているフラッグシップモデルTWS「FW5」にも採用されており、UTWS5も同等の出力となるため、これに接続するイヤホンの性能は十分に発揮されるものといえる。
本機には最近のTWSにはよく付いている外音取込機能がある。しかしこれについては良い出来とはいえないというのが正直な感想だ。というのもWF-1000XM4などと比べると外音取込で聞こえる音が自然無き着心地とは大きく異なるのだ。なんというかモゴモゴするような…。聞こえはするのだが、とりわけ環境音と人の話す声が同じような感じで聞こえてきてしまうため雑踏やショッピングモール等の人や音の多く混ざる所では話しかけられたりしても意識しないと聞きたい声に集中できない。
ただ一応これには理由があって、この機能は後付けなのだ。Ver.1.40に追加されたものとなる。もとより通話も可能なマイクを搭載しておりそれを利用し外音を取り込んでいるものと思われるが、当初から機能として盛り込まれていないために癖があるものとなったと思われる。ちなみに取込音については専用アプリからある程度調整できる。
アプリケーションについて
FiioにはこれらBTアダプタ等のためのアプリ、「Fiio Contorol」がある。これにより本機器の各種細かい設定が可能である。
操作方法については個別に自由に割り当てはできないものの、以下の3通りから選ぶ形で変更することができる。
本アプリでは、イコライザーやデジタルフィルターで音の調整ができる。
イコライザーを用いれば自分の好きなように音が弄れる。ただ、筆者はiPhone12proにて本アプリを操作しているのだが、ボタンの有効範囲が狭いからなのか、なかなかこの調整ボタンを正確にタッチするのが難しいのが少々面倒であった。
また、デジタルフィルターもありそちらは画像に示すようなかたちで選ぶことが可能だ。
使用感について
使用感については、自分は前世代機のUTWS3を使用していたのであまり不便や違和感を感じることはなかった。最近のTWSはタッチ操作のものも多く、そちらにのみ慣れているとやや違和感を感じるかもしれない。また、アダプターなので必然ではあるのだが、本機が装着した際耳にかかるようになるため装着感についても通常のTWSとは異なる。個人的には装着感は違和感や不快感もなく、操作性についても物理キーであることから冬の手袋が必要な状況でも操作できたりするので非常に良いと感じた。
ひとつ、本機購入を検討されている方に確実に注意してほしいのはイヤホンとケースのサイズだ。必ず実店舗で自身の装着予定のイヤホンがきちんと入って蓋が閉じるか確認することをお勧めする。前述の通り私はCW-L02aを接続して使用しているが、以前記事に挙げたAAWのA3H+は入りはするものの蓋は完全には閉まらなかった。加えて、CIEMは個人個人の耳の形でイヤホン形状も変わるため、同機種で私のCIEMは入ったけれど他の人のは入らない、またはその逆まどということももあり得るため購入前に是非実機で確認してほしい。
総評
このようにリケーブル可能なイヤホンをTWS化するようなのはそもそも少ない。そんな中にあってFiioは3代も発売しており、その完成度は確実に向上している。
手持ちのお気に入りのイヤホンをよりお手軽にかつ機能的に扱えるようになるのは非常に魅力的といえる。音質・機能を考えればこの記事作成時点で約2万円というのはコストパフォーマンスはかなり良いように感じた。何よりCIEMをTWS化出来るのは最高なので是非試してみてほしい。

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