Xreal Air 2 Pro XRグラスで広がる環境

2024年4月5日金曜日

VRグラス Xreal XRグラス

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"Xreal Air2 pro  -XRグラスで広がる環境-"

XRグラスシェア大手Xrealより新機種

昨今VRグラスなどのウェアラブルデバイスが興隆を見せている。

VRグラスは中でもオーディオグラスなどのARグラスと今回のXrealなどのXRグラスに大別される。

今回購入したのは現段階の最新上位機種XrealAir 2 Proとなる。

すぐにXREAL Air 2 Ultraが控えてはいるものの、使用した所感とともにレビューしていこうと思う。


Xreal Air 2 Pro スペック

項目 仕様
本体重量 75g
ディスプレイ SONYセミコンダクタソリューション社製 0.55インチMicro-OLEDパネル
明るさ 最大500Nits(段階調整可能)
視野角 46°
リフレッシュレート 最大120Hz
エレクトロクロミック調光 3段階調光 0%/35%/100%
同梱の附属品
  • ライトシールド(映り込み防止カバー)
  • レンズ拭きクロス
  • USB-C - USB-Cケーブル
  • キャリングケース

新しい形の外部ディスプレイ

本製品はXrealのXRグラスのうち、(本記事執筆時では)フラグシップモデルである。

下位モデルとの違いは重量や音響、ディスプレイにあるが、中でも一番の違いはエレクトロクロミック調光にある。

下位モデルについてはこれが実装されておらず、本機の大きな強みとなっている。

ほかは付属のカバーなどを用いるが、本機は右ツルにあるボタンを押すことで3段階に調整できる。

下・内側。画像右ツル下部のボタンで調光する。ダブルクリックで画面を非表示にできる。

ノーズパッドについては大きさを換装できるほか、ノーズパッドのついている金具を直接変形させて幅を調整することもできる。

また、ディスプレイ部分の角度はツルの部分で段階調整できるようにはなっている。ただこの調整、最初にいじる場合は非常に硬く本当にここで曲げられるのかと思うかもしれないので注意が必要だ。

一度動かせてしまえば、適度に調整しやすく操作的にも感覚がつかめるので問題はない。公式ページにその部分の透過イメージが掲載されていたので(下図参照)参考にすると分かりやすいかもしれない。

ツルのシルバー部分の付け根あたりで曲げるようにして角度を調節する。

使用感について

まず、これ単体であれば本当に目の前にディスプレイが表示される眼鏡型ディスプレイであり、それ以上でも以下でもない。

PCで使う場合はよりそういった感想しか出ないであろう。

加えて軽量化されていてノーズパッドも専用のものであっても、通常の眼鏡より幾許も重い以上眼鏡跡は避けられない。

ただそれを差し置いてもガジェット好きとしては非常に楽しい環境を提供してくれるものだといえる。

もう一点言及したいのはスピーカーだ。

音質自体は聴けるものではあるものの、指向性を謳っている割にはかなり音漏れする。少なくともカフェや電車では使えないレベルで音漏れする。

その点については、ワイヤレスアダプタのXreal Beamや接続先の機器にイヤホンを接続し併用すれば問題はない。

ディスプレイとしてみると、その携行性は通常のポータブルディスプレイは歯牙にもかけないレベルであるし、発色や画質も申し分ない。カフェなど自宅以外でテレワークする場合は携行性や、眼鏡型であることから覗き見の心配もないなどこれにしかない強みははっきりしているので、自身の使用環境を考えれば人によってはクリティカルな商品に感じた。

PC接続に関してはMacであれば専用アプリをインストールすることでこれ単体で複数ディスプレイ環境を構築したり、様々なカスタマイズが可能となっている。かたやWindowsは同様のアプリはあるものの、いまだBeta版となっており正式リリースに至っていない。筆者もBeta版を利用しようとしたところ、悲しいかな正常動作するのは下位モデルのみのようで本機はサポートされていなかった。

Xreal Beamについて

正直に白状すると、これ単機ではほぼ単純に眼鏡の形をしたディスプレイであり言及することはそう多くはない。

そこで出てくるのが先ほど少しでたワイヤレスアダプタXreal Beamである。

Xreal Beamと本機を有線接続し、接続したい機器とXreal Beamを同じネットワーク上に置くことで本機をワイヤレスディスプレイとして扱うことができる。

またXreal Beamで接続すると、Xreal Beamのボタンでサイドスクリーンモード・3Dofモード・ブレ補正モードの3つを切り替えることができる。

サイドスクリーンは視界の端(機能的には視界の四隅のどれかに指定して)映像を表示するものだ。例えば洗濯物を畳んだりとか食器を洗ったりの家事などの、ながら仕事をするときに非常に便利なものであった。

3Dofモードは映像をその場に固定するものである。モード切替時またはXreal beamのサイドにある丸い赤いボタンを長押しした時の視点中央に固定される。奥行方向には固定はされないものの空間にディスプレイがある状態となり、これが一番自然な形でディスプレイとして使用できる環境のものだと思う。グラス本体の透過度を上げPCと接続することで疑似的に複数ディスプレイ環境を構築することもできる。

またこの状態でライブ映像を見るとかなり本格的な臨場感を体験することができた。

ブレ補正モードは常に視点中央に映像が固定される。サイドスクリーンモード同様、首を動かしても常に映像がついてくる。この時その名の通りブレが少なく追従するものとなっている。

Xreal beamを用いることで投影映像の大きさを体感139inchまで大きくすることができるのだが、120を超えたあたりから少し見切れてしまう。このため、最大サイズで観る時には3Dofモードが最適に感じた。

左にモード切替、右に音量ボタンがある。下部のポートに本機を接続する。もう一つのポートを使い給電しながらも使用できる。

また、Xreal beam単体でもNetflixやAmazon Prime Videoにを視聴することができ、加えてBeamにBluetoothでイヤホンを接続することもできる。(ただし現状Amazon Prime VideoはBeamでしか利用できない。Beamや有線で接続した機器のAmazon Prime Videoアプリからの視聴が不可。)

以前はスマホに接続したときゲームアプリの音声が出力されないときもあったが、ファームウェアアップデートによりそれも修正されたため、機能の拡充・修正は今後も期待ができると思われる。

総評

結論からいうと、人を選ぶの一言に尽きるというのが印象として大きい。

本機のみでは単純なディスプレイであること以外言えない点や、Windowsへの対応未了感がぬぐえない。

ただ、携行性やBeamを用いたときの独自性は言うまでもなくこれにしかないものといえる。

新幹線や飛行機などの長時間移動やカフェなどの外でプライベートな環境を簡単に再現できるというのは大きな魅力である。また、ミニPCやスティックPCを使えば本機とキーボードマウスを加えても非常にコンパクトにまとまる。

良くも悪くもこれからという感じはあるものの、XRグラスにしかない強み・メリットはあるため是非体験してみてはいかがだろうか。

参考ページ

  • Xreal Air 2 Pro 公式製品ページ
  • XREAL Beam 公式製品ページ
  • QooQ